2013年9月21日土曜日

薬草染め

草木染め…というより『薬草染め』と呼んだ方がチムグスイらしいかも、と気づいた今日このごろ。

もちろんそれを使用する事で薬効がある…とは言えないけれど、
(薬事法とかいろんな事情もあり)

例えば枇杷の葉は飲んでも、外用として塗っても健康に役立てることができ、そして染めて身にまとう事も出来る、というようにひとつの植物から様々な恩恵があるのが植物の素晴らしいところ。

すべてではありませんが、草木染めの染料の大半は薬草としても使用されています。





写真はローズゼラニウムとカレンデュラ。
煮出している間、部屋中が香りでいっぱいになります。

両方ともさまざまな薬効があるハーブです。その時我が家の空気はかなりいいはず、笑




カレンデュラの黄色の色『カロチノイド』は油溶性(油に溶ける性質)なので煮出してもまだかなり残っています。こちらは植物油に浸けて抽出して、クリームやせっけんの材料になります。



残念ながらカレンデュラだけでは鮮やかな黄色が出ないので、さらにターメリック(うこん)を染め重ねました。

手前はハンカチ、奥が布ナプキンです。



他にも茜、クチナシ、えんじゅ、ログウッドなどの薬草を使って色とりどりのハンカチを染めました。

ART & CRAFT 静岡手創り市で販売します。



2013年9月14日土曜日

ART & CRAFT 静岡手創り市

10月12、13日(土・日)に静岡市で開催されるクラフト展『静岡手創り市』に出展します。

ART & CRAFT展なので久しぶりに草木染めのものもたくさん並べようと、ここのところ毎日染めの日々。

やりだすとやっぱり『色』と『染め』の世界、好きだな〜とつくづく。




茜染め。左がアルミ媒染で右がチタン媒染。

婦人科系の不調に使われる薬草として有名な茜で布ナプキンをたくさん染めました。
あとは絹の五本指靴下やハンカチなど。




染められるのを待っている生地たち。
この微妙な白のグラデーションの静かな世界も好きだったりします。

ART & CRAFT 静岡手創り市
10月12、13日(土・日)靜岡縣護國神社にて
http://www.shizuoka-tezukuriichi.com/

2013年9月10日火曜日

9月のワークショップ

9月29日(日) ハーブ・アロマ・薬草のワークショップ


*婦人科系を整えるハーブ、アロマ、薬草
*お肌の乾燥を防ぐシンプルかつパワフルな植物オイル
*フランキンセンスの樹脂を使ったシアバタークリームづくり

9月29日(日)
10:30〜12:30
料金:¥3000(ハーブティー/テキスト/クリーム付)
定員:10名
浜松市葵西 Alt Natural Projectsにて


写真はフランキンセンス(乳香)の樹脂と搾り立ての100%シアバター。
アンチエイジングで有名なフランキンセンスの精油はこの琥珀色の樹脂からつくられます。
かぐわしい大人な香り。これらを使って極上シアバタークリームを手作りします。

9月〜12月までのWS詳細もチムグスイHPに掲載しました。


チムグスイのFacebokページもできました。

2013年9月7日土曜日

元気茶

〜今日のお茶〜



◎ルイボス
◎枇杷
◎エゾウコギ

元気に活動したい日におすすめのブレンドです。

ルイボスティーはアフリカ原産。高い抗酸化作用が有名です。
また各種ミネラル分も豊富でカルシウム、マンガン、鉄、亜鉛、セレン、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、銅などが豊富に含まれています。
アレルギー体質の改善の為に飲み続けている人も多いお茶です。

枇杷は日本が誇る万能ハーブのひとつ。

肝臓・腎臓の調子を整え、解毒作用があり、強壮、疲労回復、下痢止め、湿疹、あせも、咳止め、健胃、制ガン作用があり、また消炎・鎮痛作用、美肌効果も高くびわの葉療法として、あらゆる不調に効くと薬草療法の本にも記されています。

エゾウコギは北海道以北に生えるウコギ科の植物。
ロシアのオリンピック選手や宇宙飛行士などが愛飲していると話題になり、最近そのすぐれた効能が日本でも注目さつつあります。
中でも、疲労回復や、自律神経を整える役割が期待され、エゾウコギ茶として摂取す
ることでその効果が体感できます。

どれもノンカフェインなのでお子さんも安心。




2013年9月3日火曜日

柿と紫蘇のお茶

〜今日のお茶〜



◎柿の葉
◎紫蘇

をフレッシュで。さっぱり、でも優しい味でとても美味しい。

柿の葉にはビタミンCがレモンの20倍以上、緑茶の20倍以上も含まれいてます。
生葉をお茶にすると微かに酸味のある爽やかな味。

野菜に含まれているビタミンCは熱に弱く、加熱によって大半が壊れてしまいますが、柿の葉のビタミンCは、ビタミンCになる前の「プロビタミンC」という形で含まれていて、熱に強く、お茶にして飲んでもほとんど壊れず体内に吸収されます。

ただこのビタミンCは収穫後どんどん減ってしまいます。
のでなるべく生葉でいただく柿の葉茶はとてもいいのです。

柿の葉茶として保存したい場合は、90秒ほど葉を蒸してから乾燥させるといいそうです。


紫蘇の葉の名前は、「潤い成分がたっぷりで、瑞々しさが蘇る」という意味に由来しています。
最近の研究ではアレルギー症状(アトピー、花粉症など)に効果があるとして注目を集めています。
またビタミンB群やカルシウム、鉄、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれ不足しがちな栄養素を補ってくれます。

また、紫蘇の香りにはリラックス効果があります。香りが含まれている精油成分は帆が出る前までが一番含有量が多いので、7〜8月の開花前に枝葉を摘み取ります。
それを風通しのよい日陰で干し、紫蘇茶として楽しみます。


生薬では紫蘇葉(しそよう)または蘇葉(そよう)と呼ばれています。

2013年9月2日月曜日

2013 夏の旅記(大分編)

せっかく山口まで来たので、そのまま大分へ。

新幹線からJR九州の特急に乗り換えたのですが、この特急ソニックがやけにおしゃれ。







今時っぽいタイポグラフィに刻印入フローリングの床。

好みかどうかはまた別として、普通の特急電車しか想像していないところに突然現れたこのギャップに、デザイナー心がくすぐられてテンションUP。

後で調べたら、どうやらJR九州は電車のデザインが面白くて有名らしい。
その心意気がいいなぁ。固くなりがちな公共の物程、遊び心があった方が楽しい!

その特急ソニックで国東半島へ、友達のMario君が主宰している『百種』へ。
築100年以上の古民家です。






友人は不在だったので近くに住むお父さんにお世話になりながら、ひろ〜〜い古民家に息子とふたりでステイ。

胸が切なくなるような夏の終わりの夕暮れ、白くトロっと濁った温泉に、旧い建具の窓からのぞく満月。

翌日は大学時代の友達の案内で国東巡り。
彼女とは20年ぶりの再会。

あの頃はお互い東京で遊んでいたのに、何の因果か九州の端っこでふたたび繋がるご縁。
長い月日が過ぎていても、会ってしまえばあっという間に昔みたいに。
学生時代の友達ってラクだわー、笑。

夕陽を見よう、と連れて行ってもらった干潟が本当に素晴らしかった!



遮る人工物が何もない、見事な景色。
ガラスみたいにキラキラ光る海面に空が映って、色が混じり合う。

刻々と移り変わる様子を見ているだけで、美しさで胸がいっぱい。
子どもの頃から何度も何度も見ている夕焼け空なのに、毎回感動するのはなぜだろう。

地球は本当に美しく豊かで、私たちにギフトを与えてくれる。

大分もよさそうなところがいっぱい。
今度はぜひもっと時間をとって行きたいな。

今回の旅で出逢ったたくさんの人たち。
見事に皆、枠にはまらず、自分自身の人生をクリエイトしている人ばかりで面白かったなぁ。刺激になりました。

お世話になった方達に心からありがとう〜!

2013 夏の旅記(山口編)

ワークショップ記が一段落したところで、おまけの旅行記。

山口では友人のご実家にステイさせてもらったのですが、そこがまるで楽園!






山の中の広〜〜い敷地にハンドメイドのご自宅とゲストハウス、ツリーハウスにブルーベリー畑、でっかいビニールプール。

友人一家も帰省していたので大人も小学生も赤ちゃんも犬も大勢でわらわら。毎日のようにプール、海、川で遊んで、私たちもすっかりFamilyのような顔をしてくつろいでしまいました。

山口市は浜松と違って市街地に小さな山がポコポコある地形なので、辺鄙なところに引っ込まなくても充分自然に囲まれた山暮らしができるよう。
買い物の不便もなさそうだし、仕事の質も変えなくてすみそうなところがうらやましい。

そして、とても涼しかったなぁ。

2013 夏のワークショップ記・3

そして、暑い浜松を発ち一路山口へ。

山口市のFrank Zakkaにてワークショップでした。
ナチュラルでARTな生活雑貨が揃ったとても素敵なお店。


17日は『緑のちから』。

ハーブや野草のお話やチンキや浸出油の作り方、シンプルでも植物のパワーがぎゅっと詰まった化粧水を作りました。

嬉しいことに男性の参加者も一名。
とても少ないのですが、時々いらっしゃるんです。
そして大歓迎です。





二日目は「土のちから」。久しぶりのクレイのワークショップ。
実は古来より土が私達の暮らしに密着しているお話と精製されたクレイの便利な使い方あれこれをお伝えしたあと、歯磨き粉とクレイパックを作りました。



Frankで用意してくれたWSだけの特別おやつは『ロー(生)マカロン』。
はじめて食べたけど、ナッツがたくさん使われていてとっても美味しい!




初めての地、初めてのお会いする参加者さんで少し緊張しましたが、いつものワークショップのように和気藹々と終わってひと安心。

主催、コーディネイトしてくれた秋本家&Frankスタッフの皆さんに心から感謝です☆

ちなみにFrankはcafe& Gallaryもあるのですがそちらもとてもセンスが良い素敵空間。
そしてすごく美味しい!






Frank zakkaではチムグスイのオリジナル精油やハーブティーもお取り扱いいただくことになりました。

cafe Frank
TEL:(083)932-5166
山口県山口市道場門前2-4-19-2F

Frank zakka
TEL:083-932-4836
山口県山口市米屋町2‐26‐1F

山口市近郊に行かれる際はぜひ!




2013 夏のワークショップ記・2


ほんのきもち最後のWSは『にじいろせっけんづくり』。
お子さんも参加できる人気のワークショップです。

シンプルなせっけん素地を鉱物の粉で色づけし、ハーブなどを入れて自由な発想で石けんを作ります。
もちろん天然精油で香りづけ。









最後に型からはずす瞬間がものすごくわくわく!
毎回毎回、子どもたちの発想や色使いには驚かされるし、感心します。
たったひとつの石けんの中にもそれぞれの世界があって、繊細な和菓子のよう。

同じ材料を使っているのに、参加する人が違うと毎回新鮮なものが出来上がるので、私も本当に楽しい。
定期的にやりたいWSのひとつです。


そして8月10日、11日は『トランジション夏祭り』へ。
お好みのハーブや薬草のチンキを調合して、ご自分で美肌水を作るワークショップ。






浜松市天竜区佐久間の山の中のキャンプ場。
写真は涼やかに見えますが、この日は浜松市観測史上最高温度をたたき出した酷暑日…。

ほんとうに暑かった…確かに私の人生史上でも一番暑かったかもしれない…夕方になってもまだ座っているだけなのに汗がダラダラ流れ落ちる…。

でも、子ども達は川でざぶざぶ泳いで、私もたくさんの持続可能な世界の作り手の方達とお話し出来て充実した二日間でした。






2013 夏のワークショップ記・1

気がついたらもう9月!

この夏はほんとうに色々な場所にWSに行きました。
遅ればせながら、一気にご報告。

まずは8月1〜10日まで開催されていた『ほんのきもち』

チムグスイはおはなし会と2つのWSで参加。

おはなし会のテーマは『ハーブ・薬草との愉しい暮らし、チムグスイ精油のブレンド秘話』。珍しく夕方からのスタートです。

会場のスローハンドさんのゲストハウスは建物も素敵なのですが、お庭もとてもいい感じ。
力が抜けていて、風情が野山に近い。

その日は16時頃からとても涼しい風が吹いていたので、わがままを言ってお庭にテーブルと椅子を出してもらい、キャンドルの灯りの中、皆さんとご一緒することにしました。




この日の為に特別にアトリエ・ラ・シュシュさんが作ってくださったマクロビスイーツは
『桃のムースとハーブの寒天ジュレ』

我が家の庭から摘みたてのフレッシュハーブティーも添えて。ベルベーヌとレモンバームはこのジュレにもたっぷり使われています。




夏の夕暮れ、涼しい風、緑溢れる庭、
シトロネラの虫除けアロマスプレー、
レモングラスのアロマキャンドル、
レモンバームとベルベーヌ、ペパーミントと紫蘇のお茶、
桃のムースとベルベーヌのジュレ

耳から、口から、鼻から、目から、肌から、それからたぶん、5感を超えた感覚もフル稼働して、身体と心丸ごとでハーブを感じてもらえたのではないかと思います。

植物のよさが、皆さんにじわじわと染み込んでいくのをみているようなおはなし会でした。

こちらにも当日の様子があります→

翌日はみつろうリップクリームづくり。
(写真がなくてごめんなさい…)

蜂の巣からリップクリームが作れると聞き皆さん興味津々。
そう、思ったより簡単に、しかもとてもクオリティーのいいリップクリームが出来るのです。

このみつろうリップクリームはとてもシンプルな材料だけで出来ているので、唇だけでなく毛先のワックスとして、肘や膝のカサカサやアカギレ、小さな擦り傷なんかにも安心して使えます。

この時に参加してくださった方より嬉しい後日談。

いつもつかっていた市販のヘアワックスをやめて、このみつろうリップクリームをヘアワックス代わりに使いはじめたら、ずっと治らず困っていた手の指の湿疹が治ったとの事!

お役に立てて嬉しい。そしてシンプルって素晴らしい。

植物療法の世界にいると、私も含めこういう体験は本当に多いのです。知らず知らずのうちにカタカナ原料いっぱいの市販のものにかぶれている場合や、シンプルな自然素材が治癒を助けてくれることが。

この日もWS後の雑談も含めて楽しい時間でした。